ロッテに頭が上がらない

「SexyZone Channel」とは—— フジテレビONE/TWO/NEXTで現在絶賛放送中のSexyZoneの冠番組である



今日はどうしても140文字以上にわたってセクチャンの話をしたくて こうしてキーボードをかき鳴らしています。「セクチャン」とは冒頭の「SexyZone Channel」の略称です。契約していなければ見られない局で放送されていますが、あつらえ向きの放送時間・短すぎも長すぎもしない尺・ファンの見たいものを見せてくれる内容の濃さ・再放送の充実などどれを取っても☆5です。Twitterでの実況人口の多さからも伺えますが、忙しい現代人でさえリアルタイムでリラックスしながら見られる素晴らしい番組です。プログラムはスタッフから提示されるお題(ボルダリング、体力測定 etc.)にメンバーが挑戦することで進行します。(わたしは全方面のアイドルに詳しいわけではありませんが、出始めの若手アイドルにはうってつけの構成だと思います。)毎回お茶の間に楽しみを届けてくださる和田さんはじめスタッフさん、SexyZoneメンバーには頭の上がらない思いでおります。あと毎週映してくれるうちのケーブルテレビと録画を担うレコーダーもありがとう。

さて、セクチャンついでに皆様「ロッテ」はご存知でしょうか? ご存じない方などいらっしゃらないだろうと承知の上で…

 製菓会社ロッテ(LOTTE Co., Ltd.)は、1948年(昭和23年)東京都新宿区に本社を置く日本国内大手の菓子メーカーである。日本で創業して以来、世界各地にグループを展開しており、特に創業者の出身地である韓国においては積極的な投資を行い大規模な事業展開を行っている。 — Wikipedia「ロッテ」の項目より一部引用

つまり大企業ですね。このロッテ、実は以前SexyZoneをCM広告に起用した「フルーティオ」というガムを発売し、ガムそのものよりも とあるWebニュースで「!」が「ぼ」に文字化けするという衝撃で話題になりました。そういう意味で、SexyZoneとは縁のある企業ですね。ことの発端は8月14日OAのセクチャンでした。

唐突な番組からのお知らせーー

SexyZoneを取り巻く不穏な空気も感じていましたから「お知らせ」と聞いてまず唾を飲み込み、悪い報せを覚悟しました。

和田さん「番組のグッズを考えといてください」

良い報せだった(°_°)

「メンバーカラー」「オリジナルキャラクターを使ったグッズ」そんなかわいらしい夢が飛び交う中、彼らのくだした結論は「ガム」—— とんだガムアイドル誕生の瞬間でした。それもただのガムにやあらず、「ロッテさんとのコラボガム」。番組がどこまで干渉できるのかは存じませんが、コラボ商品として店頭で一般販売したいとなると事務所、ロッテ社との擦り合わせが不可欠で わたしはこの時点ではコラボが実現するとは考えておりませんでした。待て次週。と、思ったら待たずして結果が出ていました。

和田さん「オーケーだそうです」

!!!!!!!!

感嘆符だけでわたしの驚きが100%伝わったか不安です。彼らはアイドルとして就労していますが年齢的にも身分的にも確かに学生でもあり、すなわち商品企画などまったくの専門外、まさに戦場に置かれた訓練を受けていない兵士も同然(たとえが物騒ですみません)です。そんな彼らに主導を握らせる番組スタッフ、またその企画にゴーサインを出すロッテ社の心意気に脱帽でした。

わたしもマーケティングや商品企画は畑違いですが、SexyZoneのメンバーのアイディアとフルーティオを比較して分析してみました。楽しかったです。(わたしが)

  • ボトル型より直方体型のほうがなんとなく買ってみるにはお値打ち
  • ボトル型のほうが一回の利益は大きいが内容量が少ない直方体型のほうが追加購入が見込める
    これは誰をターゲットにするかにも依りますが… このガムの購入を考えるのはアイドルに興味や好意を抱く女子中高生が主でしょう。狙いをそこに絞るとして、この層はお小遣いでやりくりをしている人も多いと思われるので(裏打ちするデータはありません)ボトルガムはちょっとした出費です(おそらく)。通常ボトルガムよりは直方体型のパッケージのガムのほうが安価(※店頭で価格を比較した経験則に基づく)なので、そちらのほうがなんとなく買ってみるには手が出しやすいでしょう。
    次に、リピーターを狙うか初動を狙うかによって戦略が変わると思いました。後者を狙う場合はむしろボトルガムのほうが都合いいでしょうし(どうせ一度しか買われないのならば高いほうが利益が大きい)、このガムで一般層(アイドルに興味のない人々)のリピーターを増やすのは難しいでしょう。*1 また、上で限定した年代の子は体型にも敏感なので普段の生活においてあまりたくさんのガムは食べないです。(高校時代、癖のように噛んでいる子もごくわずかいましたがだいたいが眠気覚まし・虫歯予防で甘くないガムでした)その点でもボトルガムは手が出しづらい。ただし、女子には友人と物を分け合う習性(?)や鞄の中身を飾る習性(?)もあるのでボトルガムなんかは存在感もあって見栄えもしますし周りに分け与えやすい分、比較して高価でも好まれることもあるのかな?
    いずれにせよガムのパッケージの形状は元々種類がありますからこの点で購買数に大きな差が出ることは思えません。
  • (想像)紙パッケージのほうがボトルより生産コストが少ない
  • (想像)ボトル型・直方体型で広告費には大差ないので起用するならばボトル型で写真を大きく使ったほうがお得感がある
    どちらも生産コストや広告費をデータで比較したわけではないので想像の範疇を出ません。後者も心情的なものなのでイマイチ分析になっていない気がします。保留。
  • (想像)新たな味を開発するコスト
    フルーティオはポピュラーな味だったのに対し今回は彼らがオーダーした複数の味を実際にロッテ社が再現、そこから会社のほうで販売する味を決定していました。そしてここからが想像になりますが、前者はオーソドックスな味ゆえベースとなるサンプルがたくさんあると思います。そうすると開発のコストはそんなに高くつかないはず。後者、特にチョコバナナやセクシーローズに至っては参考になる or 似たサンプルなんて早々ないでしょうし全ての味を見当した分、開発コストはフルーティオのシンプルな味と比較して高くなったのではないでしょうか。ここまで想像です。しかし既存の味を敢えて新商品として展開する意味もありませんね。
  • 彼らの顔があることで逆に購入を控える層もいる
    これは自分の経験から出た見方ですが、ジャニーズアイドルが苦手だとパッケージに彼らの顔が表示されている商品はなんとなく敬遠してしまいます。悲しいことですが彼らの顔があることで逆に購入を控える層もいることは間違いありません。ただし、その層がボトルガムの購買層のメインを占めていることは(予想ですが)… ないでしょうね。



と、素人目には改善点がまだまだありそうに見えるのですが(実際は専門家や様々な人のチェックを経て生産に至っているはずなのでそんなことはないと思います)そこにゴーサインを出し、さらに 提案された味すべて開発を試みるロッテ社には頭が上がらないです。こういうことができるからこそ、大企業なんですね。そんなガムは9月9日販売開始だそうです。コンビニへ急げ。

*1:アイドルを起用した広告が反作用する場合もあります