FNS

@フジテレビ ( 2012年12月5日 )
折りたたみ以下は番組協力に参加した感想です

ゆりかもめに揺られながらふと窓を覗くと地上に輝く大きなツリー。そしてその前に散らばる赤い点々。遠くから入念にリハーサルする彼らの姿が見え、とにかく興奮が収まりません。セットすごい… セットすごい…… そんなうわごとのような言葉を繰り返しているうちに入場時間に。

HEY!3のときはスクリーンでスタジオ映像が見られたのですが、今回はスクリーンにもサイドディスプレイにも全く映像が映らず、そのとき見えることとわかることといったら目の前にいるファンだけ。今夜のステージ下はなんとなくこじんまりとしていました。いつもの柵がなかったからでしょうか。心なしかステージと距離が近いような気さえします。(人間扱いされていることに感謝)

わたしはてっきり彼らがトップバッターかと思っていたのですが、どうやらすぐには出番が来ないようで… 練習という名のもと身体に染み付いたあの振り付けを繰り返すよう求められ本日何回目かの「これやる意味あるんだろうか」を感じようかというとき

遂に目の前に彼らの姿が!

…って、あれ? 健人さんいない……??

そう思った瞬間なぜか急に不安になり、もしかしていないのかな、なんてそんなアホみたいなことまで考え15秒。正確ではないけれどとにかくそんなものなのに、体感は5分でした。4人に遅れて健人さんがステージにちょこちょこやってくるのを視界の端にとらえ、わたしはほっと白い息を吐きました。

「寒くない?」とか(もちろん寒い)衣装やペンライトのこととか(やっとこの衣装がふさわしい季節になりました、ペンライトの白と赤のコントラストがきれいだね、などとクリスマスシーズンにふさわしいロマンチックな会話が広がりかけたところで風磨くんが「では白いペンライトの皆さんと赤いペンライトの皆さんでけんかしてください!(笑)」 さすが、寒空の下でも空気操ってますね)そんな他愛もない話をする健人さん(とメンバーたち)はとってもかわいくて、番組協力はこういうタレントの息づかいが見えるところが魅力だと改めて感じました。やっぱり知らない誰かの解釈よりは知らない本人の息づかいを信じたい。その場のどこを見渡してもちょっとの緊張とそれを包み込むような期待で埋め尽くされていました。

いざ本番を迎えると…

かわいいことは確かですがそれ以外は記憶からするっと抜け落ちたかのように覚えていません。健人さんのパフォーマンスはこんな小さいステージにはとうてい収まるはずもなく、カメラが回っている間の健人さんの一挙一動は目の前のファンをさらに飛び越えてカメラの向こうテレビの向こうにいるお茶の間の皆さんにまで向けられていました。もうそのままブラジルまで届きそうです。それでもその場で置いてきぼりにされた感覚はまったくなくて、不特定多数に向けて投げたキスもファンサービスなんて陳腐なものではなくすべてが中島健人のパフォーマンスでした。たった一通のメールで運良くその場にいられて、それを体感できて、下手するとわたしはわらしべ長者よりラッキーマンかもしれません。

本番は

あっ

という間に終わりました。余韻に浸るふわふわ時間。もうこれで終わりか… などと浅い感傷にひたるわたしの耳に聞こえてきたのは

「もういっかい歌っちゃう?」
「みんながもっと盛り上がったら!」

健人さん… 勝利くん…… 番組協力中茶色い声を必死で彩度上げて黄色い声にして割と疲労していたんですが、まだまだ求められるなんてはっきり言って想定外でした。

冬の夜の空気の上唐突に踊り出すレディダイのイントロ。
そのワクワクといったら!

この音はずいぶん久しぶりであまりにドキドキしたものだから勝利くんの俳句も最初の五を逃がしてしまいました。なにより番組協力で初めてプレゼントをもらえたことが嬉しくて、その場にいる人しかわからないこの味はどれだけ味わいつくせば満足になるのか、わたしには見当がつきません。そういう何か素敵な感情をそのまま持ち帰れることが嬉しくて、この気持ちこそがわたしの欲しい気持ちです。とにかく伝えたいことはただひとつ。

今日はありがとう!